英検準1級は、公式の目安で大学中級程度とされ、社会生活や学術に近い話題の英語を扱う級です。
対策を進めると、「文法はどの問題で点になるの?」と気になる方も多いです。
結論から言うと、準1級にも「文法」という名前の独立したパートはありません。
ただし、短文・会話を含む語句空所(18問)と説明文・評論文などの長文語句空所(6問)で、語法・文法が集中的に問われ、長文読解(7問)では論理構造を読み取る力が文法の理解に支えられます。
さらにライティング(英文要約・英作文)では、書いた英文の正しさと文体がそのまま採点されます。
この記事では、公式の出題形式、2級からのイメージの違い、押さえたいポイント、例題をわかりやすくまとめました。
英検準1級で「文法」が出る場所(公式の形式)
英検公式の「準1級の試験内容」では、一次試験はリーディング・ライティングがあわせて90分、続けてリスニング(約30分)です。
リーディングとライティングの時間は区切られていないため、文法対策とあわせて90分の配分(とくに要約・英作文)を意識しておくと安心です。
大問1:短文の語句空所補充(18問)
短文・会話文の( )に、文脈に合う語句を選ぶ問題です(公式では問題文の種類を短文会話文と記載)。
大学中級程度の語彙に加え、仮定法・倒置・譲歩・強調構文など、フォーマルな文法・語法が問われやすいです。
政治・ビジネス・科学など、社会性の高い話題の表現も含まれます。
大問2:長文の語句空所補充(6問)
説明文・評論文などの長文の空所に、文脈に合う語句を選びます(公式)。
However などの基本に加え、Hence、Conversely、Nonetheless、That said など、論説で使われるつなぎ表現や、文脈に合う述語・コロケーションが問われやすいです。
大問3:長文の内容一致選択(7問)
長文を読み、内容に関する質問に答えます(公式)。
正解は読解力が中心ですが、本文の否定・譲歩・条件のかかり、主語と述語の対応を文法的に確認すると、選択肢の落とし穴を避けやすくなります。
ライティング:英文要約と英作文(各1題)
英検公式の準1級では、文章の内容を英語で要約する問題と、指定されたトピックについての意見を英語で論述する問題があります(公式)。
要約では客観的な言い方・時制の統一・パラフレーズ、英作文では論旨・理由・結論のつなぎと、文法ミスの少なさが問われます。
英検2級とのちがい(形式のイメージ)
準1級のリーディングは31問ですが、内訳は2級とすこし異なります。
短文の語句空所は18問(2級は17問)、長文の内容一致は7問(2級は8問)です(公式・プロジェクト内リーディングメモと整合)。
一次試験のリーディング・ライティングは90分(2級は85分)で、長文は語数・抽象度が上がりやすい、という整理ができます。
レベル感(公式の目安)
準1級は公式の目安で大学中級程度です。
2級の「高校卒業程度」から、語彙・論説文の読み方・書き方の要求が一段上がるイメージで捉えるとよいです。
準1級で押さえておきたい文法・語法のポイント
以下は、準1級対策の参考書や過去問でよく扱われる項目です(公式の出題リストではありません)。
- 仮定法・倒置:Were it not for ~、Had I known ~ などの型。
- that節の動詞形:It is essential / vital / crucial that ~ 原形 など。
- 譲歩・対比:Despite / In spite of と Although の使い分け、much as、while(although)。
- 論説の接続:Hence、Accordingly、Conversely、Nonetheless、That said など。
- 否定語始まりの倒置:Rarely、Not only ~ but also など(選択肢で区別)。
- 名詞化・受動:要約・作文でフォーマルな文にする表現。
- ライティング:要約はI thinkを控えめに、作文は反論→再主張→結論の接続を意識。
大問別の対策のコツ(文法の見方)
大問1(短文・会話の語句空所・18問)
空所の前後の品詞・接続のかたち(名詞句か節か)を見て、選択肢を消去します。
18問とボリュームがあるため、難問に固執せずテンポよく進め、ライティングの時間を残す戦略が重要です。
大問2(長文の語句空所・6問)
タイトルと第1段落で論旨をつかみ、各空所で「因果か・逆接か・例示か・まとめか」を判断します。
評論文では主張と根拠のつながりが接続語選びの鍵になります。
大問3(長文の内容一致・7問)
設問を先に読み、本文で根拠箇所を特定します。
選択肢のonly、never、alwaysなど限定語と、本文の表現が本当に一致するかを文法的に確認します。
ライティング(要約・英作文)
要約は The article states that ~ などの導入を用意し、短い文を複数に分けて文法ミスを減らします。
英作文は日本語で主張・理由・反論・結論の骨組みを書いてから英語にし、最後に主語・動詞・時制だけでも声に出して確認します。
日々の勉強法
大学中級レベルの文法書と準1級の過去問を組み合わせ、短文空所で抜けた語法の型をノートに集めます。
英字新聞・オピニオン欄や、ビジネス・科学系の論説文を読み、段落ごとに「主張/理由」を日本語1行で書く練習をすると、長文語句空所と読解の両方に効きます。
90分まるごとでリーディング+ライティングを解く練習を習慣にすると、本番の配分が身につきます。
例題で形式をイメージする(オリジナル例)
※ 本番の予想問題ではなく、形式の理解用の簡単な例です。
大問1風・例1(It is essential that + 原形)
It is essential that every applicant ( ) the form by Friday. 1. submit 2. submits 3. submitted 4. submitting
答え:1. submit
It is essential that ~ の that 節では、フォーマルな用法として動詞の原形が選ばれやすいです。
大問1風・例2(Were it not for …)
( ) for your support, we could not have finished the project. 1. If it is not 2. Were it not 3. Unless it is not 4. Had it not
答え:2. Were it not
Were it not for ~(~がなければ)は、仮定法に関する定番の形です。
大問1風・例3(Despite と Although)
( ) the high cost, many consumers still choose organic food. 1. Because 2. Despite 3. Although 4. However
答え:2. Despite
空所のあとが名詞句なので、前置詞の Despite が合います(Although のあとは節が続きます)。
大問2風・例(長文のつなぎ・対比)
本文のイメージ:The policy reduced unemployment. ( ), it widened income inequality.
1. Therefore 2. Similarly 3. Conversely 4. First
答え:3. Conversely
一つの側面では良い結果、もう一つの側面では問題が生じる、という対比・別角度のつなぎとして Conversely が当てはまります(選択肢や文脈により However 等も検討されます)。
大問1風・例4(会話の応答)
A: The results won’t be available until next week. B: ( )
1. I see. We’ll have to wait, then. 2. Congratulations! 3. Never mind. 4. Here you are.
答え:1. I see. We’ll have to wait, then.
結果が遅れるという内容に合う応答を選びます。
二次試験と文法(参考)
準1級の二次試験では、公式の試験内容に文法・語法が評価の観点のひとつとして示されています。
ナレーション(4コマの展開説明)やその後の質疑では、過去形・接続詞・理由をつなぐ表現など、一度に長く話す英文の正確さが問われます。
何を使って勉強するか
文法は、大学レベルの参考書や英検準1級対策の文法・語法集で土台を作り、英検の過去問で形式と90分の配分に慣れるのが定番です。
英検対策アプリ「AiKen(アイケン)」では、英検で出やすい単語や本番に近い類似問題をたくさん用意しています。
単語テストで文法とセットになった語句を確認したり、間違えた問題を記録したり、音読機能で例文を声に出したりできるので、語句空所の反復に活用できます。
まとめ
英検準1級に「文法だけの試験」はありませんが、短文・会話を含む語句空所(18問)と長文語句空所(6問)で語法・文法が集中的に問われ、長文読解(7問)と英文要約・英作文でも文法の正しさと論理の明確さが評価されます。
大学中級の文法を論説文の流れ・記述のチェックリストとセットで固め、公式サイトで出題形式の最新も確認すると安心です。
リーディング全体や時間配分の詳細は、リーディング専門の記事もあわせてご覧ください。
準1級の文法・リーディング・ライティング対策を続けるには、毎日短時間でも例文の音読と過去問を続けると効果的です。
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